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2018年3月

「とりあえず空を」

とりあえず空を

 

とりあえず空を

空を見ている

この街のざわめきを

見下ろすあたり

 

とてももっともな言葉で

彼は愚痴り続ける

いたって真っ当なワケで

彼女はごね続ける

 

   そんな風に今日も

   今日一日の言い分が

街中で手分けして

一日分出来上がる

 

街がざわめき始める

季節がきしみ始める

ここで生きていくんだ

ここにボクがいるんだ

とりあえず空を見ている

 

とりあえず空を

空を見ている

人々がうるおう

雨ができるあたり

 

散歩の犬と犬が意識を

ぶつけあうように

猫は猫のことが 人は人が

いちばん気になる

 

   そんな風に街の

   見えないぶつかり合いが

   無言の響きを立てて

   街を覆い包む

 

目を惹く 誰かの視線

想いが目指す 誰かの想い

ここで生きているんだ

ここにボクがいるんだ

とりあえず空を見ている

 

疲れ気味のこの顔を

少し持ち上げたあたり

 

心の広がる速さ

情熱の進む勢い

 

とりあえず 空を見ている

 

とりあえず 空を見ている

 

とりあえず 空を見ている

 

とりあえず 空を見ている

 

   2013.3.4.

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