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トランプを切る、あるいはトランプ騒動について

トランプを切る、あるいは、トランプ騒動について

トランプ米大統領について、昨今大騒ぎのマスコミだ。
それは、なんだかんだ言っても、アメリカが世界の中で、大きな影響力を持つことの証明でもある。
彼によって、世の中はいったいどうなってしまうだろうといった、不安を書きたてる論調の中で、ボクはなんだか、うきうきしている。

不謹慎といわれても仕方ないが、この、『普通なら当選するはずもない』大統領は、退屈で変わりばえもしない日々、というものを、なんとも刺激的で、ドラマティックなものにしてくれた。
少なくとも、ボクにとっては、それは事実だ。

さらに言えば、トランプ氏の言動は、さほど突拍子もないことではないのだ。
自分の国の繁栄と利益を求めるのは、その国の代表として、至極当然のこと。
逆に、『もっとグローバルな視点で』と言ったって、アメリカが世界のさまざまな紛争などに口を出すのを疎ましく思っていたのではないか。
『世界の警察』だとか、思い上がりだ、という論調。

最近のマイブームである『個人の尊厳と、他者との共存』というテーマ。
トランプ氏が、再び提示してくれたようでもある。
個人と国家の違いがあれど、自国の利益を最優先するか、グローバルな視点で考えるようにしていくか、これは、まさに、このテーマに思える。

端的にまとめてしまえば、『グローバリズム(地球規模の視点)か、ナショナリズム(自国優先の視点)か』。

結論から言えば、両者がバランスよく両立するのが理想だろう。

ただ、ここへきて、トランプさんの当選や、イギリスのEU脱退など、ナショナリズムの台頭が目立つ。
それは、『グローバリズムとナショナリズム』の振り子が、それまでに『グローバリズム』ばかりに偏って振れていたからだろう。
それが始まったころ―――――――すなわち、人々の視野がようやく地球規模まで広がって、その視点で社会を見始めたころ、それはなんとも画期的で、未来志向的な新鮮さで迎えられた。
しかし、日本でも、結局『地方活性』の視点が生まれたように、世界だって、各国がみな地球のほかの国々と画一的になることのくだらなさ、無意味さに気づいてきたんだろう。
振れすぎた振り子は、必ず今度は逆へ大きく振れる。

この前、本屋さんにあった新刊で、田原総一郎『トランプの今こそ、日本がアメリカ従属に縁を切るチャンスだ』(ボクの記憶による題名。正確ではないが、主旨はこんな感じ)というもの。
論理の構造は違うかもしれないが(読んでないから)、ボクも似たようなことを考えた。
世界がナチョナリズムの流れに便乗するなら、日本もその風体で、ナショナリズムの流れ的なアメリカとの関係を打ち出すチャンスだ、ということ。
日本にとってのナショナリズム的なアメリカとの関係―――――それは『従属』とは異なるものだろう。
これまた、論理の構造の中身は知らねど、森本毅郎(たけろう)さんも同じ意見らしい。
(もちろん、論理の構造がいちばん重要だけどね)

さて、個人的にもっと重要なのは、これらのことがまた『個人の尊厳と、他者との共存』に立ち戻ったときに、また一歩深みを与えてくれるか、というところ。

そして、そこから、世界共存の理想も見えてきてほしい、ということ。

僭越ながら、考えたことを率直に述べさせていただいた。

 

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コメント

トランプさんについて。

ワタシも当初は下品な嫌なイメージしかなかったけれど、安倍さんと対談しそのときに北朝鮮のミサイル発射があったんだけれども二人ともしっかりと迅速に対応していたので、しっかりしてるんじゃん!て見方が変わりました(上から目線でスイマセン)

支持率43%と過去最低らしいですが、投票した人もきっとトランプさんに政治要素なんて求めてなかったと思いますよ。

彼は起業家ですから、経済が潤うことを期待していたはず。
ならば正に今その状態なんだから、いいのでは?

まあ、中東に先制攻撃などはちょっとどうなの?って思うこともありますが。

なんて言うかトランプさんは子どもがそのまま大きくなったみたい。やんちゃ坊主そのもの。自分がやりたいことをやる。それが通らなければ怒る。

だけど何だろ、人間臭くてそれもいいじゃないですか。
人事だからそう言えるのかもだけど。

日本もこれからどう変わっていきますかね?
ま、国会で森友学園で大騒ぎしているようじゃ、何も変わらないだろうけどね。

トランプさんの行動よりレベル低くてみっともない日本ですな。

投稿: 由伊 | 2017年5月 9日 (火) 16時58分

みゃはは。
ですな。ですな。

小さな問題とは、たぶん知りつつも、野党も、とにかく、政権を引きずりおろすとか、ダメージを与える、というほうを優先させてるね。

もっとほかに重要案件もある。
しかし、『これは、叩ける』と判断したら、相手に傷を与えるチャンスは、逃すまいとばかり、それが優先となる。

こんなおいしい話を離せない。というところ。
もちろん、敵に勝るのは重要だが、国策を論理で勝ち得るよりも、敵のあら捜しばかりが目立つと、それこそ下種(げす)というものだ。

投稿: ソリタリョウ | 2017年5月10日 (水) 09時08分

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