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2014年5月

『30年寝太郎』  ~我が20代、30代、40代~

『三年寝太郎』というお話をご存じか。

ある村の大男。とにかくぐうたらだったが、あるとき、本格的に寝入り、実に、三年起きてこなかった。そして起きた時、彼の村が大変な危機に陥っていた。しかし、3年の間に力を温存したおかげで、彼の大活躍によって、村が救われるというお話。

ボクは19歳の時に、いわゆる統合失調症を発病。回復するものの、当時の精神医学の見解上、予防のために薬を飲み続けるように指示されて、以来およそ30年間、服用し続けた。
その後、精神医学の見解も変わり、「薬をやめても、大丈夫という例も、近ごろ増えている」ということで、ボクも薬をやめる方向で調整。30年服用した薬をやめた。
いわゆる精神安定剤。精神の高揚を抑える、精神の働き過ぎを抑制し、休めさせる。簡単に言えば、こんな薬。

言葉でいえば、それだけの説明で済むが、やめてから現在に至るまでの3年半くらいの間、自分の変化に自分で戸惑うほど。
たとえば、昼間にようやく目を覚まし、夜中まで悶々とするような生活が、朝日とともに目覚め、夜中の12時くらいにはころっと寝てしまう。生来、寝起きの悪い体質に生まれたのだと思っていた。それは体質なのか、薬のせいなのか、わかるすべもなかった。
今思えば、10代に65キロだった体重が、ピーク時95キロまで増えたのも、いくらかは薬のせいもあったろう。
疲れた精神を休ませると言ったって、休ませたいところだけに都合よく効いてくれるはずもない。

30年服用すれば、やめてすぐに薬は抜けきらない。この三年半、まさに『覚醒』が、ボクの体の中で時間をかけて行われた。

『三年寝太郎』は、目覚めて自分の村を救った。ボクは何を救うか(笑)。
何ができるかは、いつも未知数だけれど、それでも、この体と精神にみなぎる力を強く強く感じている。


 

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今年も、『オリオン通り』で歌い始めます。

来たる 5月18日(日)午後、甲府市中心街のオリオン通りにて、
恒例の野外ライブが始まります。
オリオン通りさま、声をかけていただいて、ありがとうございます。

   5月18日(日) 【出演予定】
13:00~ TAKUYA
14:00~ HARMONIZE
15:00~ ソリタリョウ

思えば3年前、ふらりと甲府駅北口広場へ歌いに。
そのころ作っていたビートルズの「LET IT BE」の和訳を
大きな声を張り上げて、歌っていました。
よく晴れた日曜の午後でした。

そこへ、老人がおひとり近づいてくるのが視界に入りました。

(?あれ、苦情かな?)と思いきや、
オリオン通り(城南商店街)の会長さんの、輿石陽(こしいし・みなみ)さんでした。
『今年から、オリオン通りでは、ストリート・ライブをやっているのだけど、出てみないか』

その輿石さんが急逝なされて、あとを継ぐ福島さんから、今回のお話をいただいた。
うれしい限りである。

輿石さん、こんなことをボクにおっしゃったことがある。

「ソリタさんは、人間が好きなんだねえ」

「???」そのとき、ボクは二の句も告げず、黙ってしまった。

人の芸術の、もっとも大きなテーマが『人間関係』であると聞いたことがある。
しかし、何事も、とくに『人間』なんてものは、机上論ほど頼りにならぬものはない、と思っている。
さて、信頼とは、誠実とは、絆とは、やさしさとは、、、、、

ボクは体当たりしていきたいと思っていたさなかであった。
今でも、変わらないが。
頭の中で、どんなきれいごとも、理想も、あるべき姿も描くことはできる。

しかし、その人にぶつかって行ってみて、信頼の意味を知る。
裏切りの形を知る。そんな生き方がしたいと思っている。

そこへ突然、輿石会長の言葉、
「ソリタさんは、人間が好きなんだねえ」

まだまだ、お世話になろうと思っていた輿石さん、突然の死。
当たり前の常識だが、人の時間にはリミットがある。
55歳のボクも、30年ぐらい生きようが、
きっと、瞬く間であろうことは明白である。

とりあえず、前へ。

  

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