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父の最後の作品

父が亡くなったのは5月15日だが、その前日、父は同い年の友人の葬儀に参加した。

それがこの作品を書かせたようだが、あたかも自分の予感のような作品になった。

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瑞牆山で

           返田 満

岩肌に浮く

石英の花びら模様を指でなでて

桃太郎岩の脇から

アズマシャクナゲの咲く岩場へ入る

妻の頬は汗ばんで紅潮し

クサリにつかまる瑞牆(みずがき)山をゆっくりのぼる

いまは去っていった懐かしい人々

(耳に残るさまざまな声よ)

星は宇宙のみちにあって

星同士分かれるとき

また会うときも決まっているという

花に埋もれて妻を呼べば

心にあつく流れるものがある

妻よ

人は

なぜ消える

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父の情熱が、少しでも僕の魂に流れていることを望む。

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