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2008年6月

あなたは「何系?」

NHKの「言葉おじさんの気になる言葉」だったか、そんな系の番組で、最近の若者言葉、「~系」というのを見た。こういう番組に興味を示すこと事態、乗り遅れ系の証拠かもしれない。

「癒し系」などと言うが、この「系」は同種族のものの集団をあらわす。そのこと自体は昔から変わらない。この「癒し系」とは、言うならば、「癒してくれそうな感じのものたちの集合」である。

その「系」がさらに進むと、「わたしたちこれから映画見る系?」という風になる。この番組の受け売りであるが、この解釈は「わたしとあなたは映画を見るという同種の者たちかな?」という「勧誘」である。まず、この解釈の正確さに感動!ま、「正確さ」というよりは、「正確っぽさ」なのだが。

番組はそんな系で終わりなのだが、ぼくの思考はさらに進む。

「~系?」というのは、まさに甲州弁の「~け?」である。先のセリフも「わたしたち、映画を見に行くけ?」ということになる。さすれば、甲州弁はなんと時代の先取りであることよ!

などと、面白がっていたのである。

ちなみに、甲州弁の「~け?」というのは、「~かい?」が変化したものであるというのがぼくの考えである。たぶん、当たってると思う。ぼくの父方の祖父などは、生粋の甲州人でありながら、「~け?」とは言わず、盛んに大声で、「~かい?」、「~かい?」と言っていたのを思い出す。

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「命の星」

   「命の星」

父はいったいどこへ消えたか
79歳、心筋梗塞
いつも実家の居間の一方に居座り
にらみを利かせていた存在は
どこへ消え去ったか

その魂と体を作っていた素粒子は
確かにこの星の重力に引き寄せられたまま
わたしや母の心の空洞などをさまよっている

この丸く青い星を眺めれば
そこにいる父よ
命たちは生まれ、滅び、受け継ぎ
この輝く星の表情を作っている

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父の最後の作品

父が亡くなったのは5月15日だが、その前日、父は同い年の友人の葬儀に参加した。

それがこの作品を書かせたようだが、あたかも自分の予感のような作品になった。

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瑞牆山で

           返田 満

岩肌に浮く

石英の花びら模様を指でなでて

桃太郎岩の脇から

アズマシャクナゲの咲く岩場へ入る

妻の頬は汗ばんで紅潮し

クサリにつかまる瑞牆(みずがき)山をゆっくりのぼる

いまは去っていった懐かしい人々

(耳に残るさまざまな声よ)

星は宇宙のみちにあって

星同士分かれるとき

また会うときも決まっているという

花に埋もれて妻を呼べば

心にあつく流れるものがある

妻よ

人は

なぜ消える

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父の情熱が、少しでも僕の魂に流れていることを望む。

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2008年5月15日から

2008年5月15日、午前2時、父逝く。79歳。心筋梗塞。

父の情熱を受け継ぎたいと強く願う。

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